セッション5では『子どもの協力を増やす方法』として、『効果的な指示の出し方』というものを勉強した。
セッション6でもまた、子どもの協力を増やす方法としてセッション5とは違うやり方の『効果的な指示の出し方』というものを学んでいった。
選択させる
- 「選択」とは2つ以上の可能性のあるやり方を提案し、そのうちの1つを選ばせること
- 「命令」→子どもは必ず従わなければならない→強制された感じを与える
- 「選択」→自分が決める権利を与えられる→気持ちよく指示に従える
- 子どもが選んだら、ほめる
- 子どもが第3の可能性を提案してきたら
- 実行できるものなら、それを採用する
- それが良い代案でない場合は、繰り返し選択を提示する
- 「どっちもいや!」と歯向かってきたら、簡潔に選択を繰り返す
- それでも選択しなかったら、「お母さんが選びます」と親が決めることを冷静に伝える
- そして、最終的に同意に至ったらほめる
「~したら、…できる」という取り決め
- 行動、あるいは課題をする代わりに特典を与えるという合意
- 子どもは親に協力する見返りに特典を手に入れることができるので、揉め事が少なくなる
- 行動(課題)をするかしないかは子ども次第。しない場合は引き換えの特典を失うだけ
- 「特典」= 特別の機会や品物で、子どもが好きで、しかも親も喜んで与えられるもの
つまり親にとっても、子どもにとっても、交換条件として適正な品物や機会
(例)お小遣いを与える。一緒に遊ぶ特別な時間を設ける
子ども同士の力を利用して協力を促す
- 二人以上の子どもがいる場合に使える手法(子どもたちの協力を引き出すのが目的)
- ある子どもの好ましくない行動を止めさせるために、好ましい行動をしている子どもを見つけてほめる
- (注意)子ども同士を比べたり、一人の子どもを非難しないこと
ブロークンレコード・テクニック(ぶっ壊れレコード)
- 子どもが屁理屈を並べた場合に、ただ指示を繰り返すだけ
- (注意)親は指示を穏やかに言い続け、言い方を変えないこと
- 子どもの方がブロークンレコード・テクニックを真似してきた場合には制限を設ける
今回はいろいろなテクニックを学ぶことができた。が、これを実際に採り入れられるかというと、なかなか難しい。親の気持ちに余裕がなければ、とっさに「この手法が使える」と冷静な判断をすることができないからだ。
この回の課題は「指示の出し方」で、学んだ手法のうちどれかを試してみるというものだった。以下、私たちの解答と先生の添削(赤字)である。
あなたが出した指示 | 子どもがそれに対してしたこと・言ったこと |
---|---|
そろそろ歯を磨くよ | 分かったー(カーテンの陰に隠れる) |
歯を磨くよ | うん(出てこない) |
歯を磨くよ | 分かったよー(ようやく出てきたが、磨きにくいポジション) |
歯を磨くよ | はーい(磨く体勢) |
OK!いいね!これなら磨きやすいよ | 大人しくしていた |
ブロークンレコードをうまく取り入れ、二人の間にケンカが起きることを避けることができましたね。
しかも、みがく体勢になったところですかさずほめてあげられています。
今後も場面に応じてブロークンレコードを使用してみてください。
(なかなか根気が必要とされるとは思いますが)