ペアレントトレーニングとは、詳しくはこちらなどを参照していただきたい。
私が個人的に抱いていることとしては『大人が言葉で子どもを操る』『大人が態度で子どもを操る』こういった印象を持っている。
さらに詳しく述べると、『言うことを聞かない子ども』『問題行動を起こす子ども』を、トンチを使って良い子(この場合、大人の言うことをすんなり聞く子)に変えていく、そのための技を学ぶプログラムだということだ。
私はペアレントトレーニングを女子医大で受講しているので、女子医大の場合『こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル』を元に毎回のセッションが進められて行く。
けれど他にも発達障害向けペアレントトレーニングの本というのは出版されているので、気になったものを手に取って読み進めるだけでも、『目からウロコ』の育児術を知ることができるだろうと思われる。
実際私はトレーニングを受講していてハッとさせられることが多々ある。
毎回毎回のセッションで「なるほどなー」と気付きがあるし、また自分が知らず知らずのうちに用いている手法などもあったりして「これ、私も使ってるわ」と、自分の正当性が認められたように思える時もあったりする。
またトレーニングを受けることで得る最大の利益は、実際先生(女子医大の場合は臨床心理士)にホームワークを添削していただけることである。励みになるし、客観視できる。
ただペアレントトレーニングを受けるのに抵抗を感じられる方は、上記に示したような本を個人的に購入して(または図書館で借りる)、そこから得た知識を使って実践していくだけでも効果はあると思う。
「わざわざトレーニングのために時間を割くのがもったいない」「時間を割けない」という場合、ペアレントトレーニングの本を一冊読破するだけでも十分だと私は感じる。
というのも、私自身、隔週でペアレントトレーニングに通っているのだけれど、正直面倒臭いのだ。その面倒臭さが勝ってしまい、優秀な生徒である主人にだけ押し付けてプログラムを欠席してしまっている回も結構ある。
そういうことで私の場合、レジュメを主人からもらい、これを読み、そしてホームワークをしてそれを主人に提出してもらい、という参加の仕方の方が多い。
でもそんな関わり方であったとしても、身に付くというか、自分の中で身に付けようと努力をするようで、キューリくんが言うことを聞かない場面に遭遇した場合、頭の中で「どの技が使えるかな?」とすっかり日常の中に溶け込んでいたりする。
それから発達障害だけでなく、おそらく普通のお子さんにもこの手法(とは言ってもかしこまったものではない)は使える場面もあると思うので、育児に悩んでいる方がいらしたら、チラッと読んでみることをオススメします。
ペアレントトレーニング、それはギャーギャー怪獣(子ども)に立ち向かうために、大人が持つことの許された武器だ。