登園拒否 その6

キューリくんが空手の道場に入門してしばらくは、稽古には全然出られない日々が続いた。半月くらいは全く出られなかったのではなかったか。

ところが徐々にではあるけれど、準備運動だけは参加する、稽古の最後に大繩をするのだけれどそれだけは飛んでみる、ということの積み重ねで、1か月くらいかかってようやく全ての稽古に参加できるようになった。

あらゆる意味での遅れを取り戻そうと焦っていたのかもしれない。空手の稽古が終わった後にも、今度は私が家で稽古をつけていた。

流派が違うといえど空手をやっていたのでだいたいの動きはつかめたし、道場で先生の動きをしっかり目で見て私は覚えた。それからユーチューブで松濤館流の動画をいくつか発見したのでそれらを参考にできたというのも、家でキューリくんに空手を教えるということに、そんなに難しさを感じなかったのである。

こうしてキューリくんは道場でも家でも毎日のように空手を練習することで、ぐんぐんと上手になって行き、2か月に一回ある審査は毎回出席して、そのたびに合格を頂き、昇級していくこととなる。

昇級すると帯の色が変わる制度だったので、目に見えて彼の頑張りが評価されることに私たち親はのめり込み、ますます私の家での稽古が厳しくなっていったと思う。

さて3か月くらい登園拒否した頃である。私はキューリくんに「保育園に行ってみないか?」と誘ってみた。登園拒否とほぼ同時にはじめた空手も2階級飛び級して合格したり、おそらくキューリくんにとってこのことは自信に繋がったのではなかろうかと、単純なことを考えてしまったのである。

「うん、僕保育園へ行ってみるよ!」

キューリくんも自信がついたと、自覚としてあったのかもしれない。そういうことならと、このやりとりがあった翌日から、再び保育園に登園することとなる。

空手の方はせっかくはじめたので、早退をさせて連れていくことにした。

こうしてまた以前の日常が戻ってくると思い描いていたのだったが。

1か月ほどすると、また同じメンバーによるキューリくんへの暴行がはじまり、再びキューリくんは登園拒否となる。

私もこの時ばかりは鬱状態ではなくて躁転(感情が荒々しい状態)し、保育園へすぐさま怒鳴り込む。

ところがまた、話し合いの席には担任の姿がなく、どうやらこの園では重大な席に担任を同席させない、という制度であるかのようだった。

2回も同じこと(暴力行為)が起こるということは、保育士の指導不足なのではないか。

暴力が繰り返されているところを見ると、今後も継続されることが予想されるのだけれど、先生方はどう考えていらっしゃるのか。

話し合いの席に担任が毎回出てきていないけれど、毎回保育園をお休みしているのか?

それだったらこちらが都合を合わせますけど?という提案をしてみたり。

なお、担任は最初から最後まで頑ななまでに一貫して話し合いに参加することはなかった。

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