キューリくん、ヤケドをする

昨日は本当にびっくりした。

夕飯の準備を整え、いただきまーす!という時点になって、キューリくんが魚を焼くグリルで火傷を負い、急いで病院へ行くというハプニングに見舞われたのだった。

「痛いよー痛いよー!」

連呼し泣きじゃくるキューリくん。

私はキューリくんの火傷部分に冷水のシャワーをかけるのだけれど、なかなか上手く当たらない。それを主人がどなる。完全に家族全員が冷静さを欠いていた。

使いものにならない私ではらちが明かないので、主人がキューリくんの身支度をしてくれ、そうして予約したタクシーに急いで乗り込む。

病院はタクシーで5分くらいの場所にあるので、そのことが少しは不安を和らげた。キューリくんにも何度も病院が近いことを知らせ、安心させようとした。

病院に到着すると、救急外来には沢山の人が自分たちの番を待っていた。この分であると、キューリくんの順番は夜の10時くらいに回ってくる感じだろうか。

キューリくんはもう泣いていなかった。ただ痛さは変わらないようで、ガーゼハンカチに包んで患部に当てていた保冷材はすでにグニャグニャと温くなり軟らかく、効き目が全くと言っていいほどに無さそうだった。

冷水で30分以上冷やしてきたし、こんなに痛みが残るだなんて予想しなかったので、困ったと思いながらも代替品を思いつく。

病院内のコンビニへ、冷たい飲み物を求めに走った。その際、火傷部分以外は元気なキューリくんも並走してついてくる。

「お母さーん、お腹空いたよー」

店で早速品定めに入るキューリくん。

「お菓子は何個まで?」

「一個まで」

面倒臭いのでそう答える。

すぐに決まったようで、チョコボールの限定品なのだろうか。カラフルなマーブルのチョコでコーティングされているらしい品を私に突き出す。

仕方なしに私は受け取った。

さてそんなことより冷たい飲み物だ。キューリくんの小さな手にも持ちやすい、冷やしてくれるものは何だと物色すると結論にたどり着いた。リポビタンD。

そうと決まったらすぐさま棚からリポDをかっさらい、チョコボールも併せて会計してもらう。

急いで冷やさなければ。

するとキューリくんが言った。

「いいなー、僕それ飲みたいなー。喉カラカラなんだよなー」

とな。

「キューリくんこれはね、キューリくんの火傷を冷やすために買ったんだよ」

「ええでも僕それ飲みたいよ」

主人が座って待っている場所へ着きキューリくんも座らせ、リポDの瓶をゆっくり患部に当ててみる。

「えー全然効かないよ!僕飲むよ」

瓶を上手に自分で開けると、ゴクゴクと至極美味そうに中身を飲み干した。

順番が呼ばれ、先生に診察していただくと、重症というわけではないそうで、ほっと胸を撫でおろす。

今日のキューリくんは、午前中昨日の火傷を詳しく診察してもらい、午後からは包帯でグルグルの手を振り回しながら、学童へ元気よく行きましたとさ。

おしまい。

で終わればいいのだけれど、この後帰ってきてお風呂に入れ、包帯を交換する時にひと悶着ありそうな予感。

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