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不思議な力

昨日の朝、「この場に自分が存在しないようなフワフワした感じがする」と乙女のようなことを主人が言っていた。

「離人症みたいな感じ?」

私が半分ふざけて返すと、「そうかもね」と弱弱しく笑っている。

昨日キューリくんは学校がお休み。

我々夫婦は朝から女子医大でペアレントトレーニング。

そんなわけでキューリくんだけ家に置いて出掛けるわけにはいかず、3人してゾロゾロと行列のように病院へ向かった。

トレーニングの時間は50分。キューリくんは大人しく外で1人待っていられるのだろうか。

心配だったので特別にタブレットを授ける。

ただし病院なので消音状態を約束させ、何かあったら診察室をトントントンとノックして入ってきて、ということは伝えた。

さてトレーニング中、キューリくんは一度も入ってくることはなかった。

音のないタブレットの画面にかじりつき集中していたらしく、私たち夫婦がトレーニング終了しキューリくんに声を掛けても文字通り声が届いてないらしく、画面を見つめ続けている。

主人がキューリくんの肩をたたき、キューリくんはようやく現実の世界へ戻ってきた。

「お父さんはこれから会社に行って少しだけ仕事をしなければならないから、お母さんとお茶していてくれる?」

「わかった!」

喫茶店に行って小一時間ゆっくりするということがキューリくん最近のお気に入り。そのことを主人は分かっているので、時間稼ぎとして提案してきたのだろう。

実はキューリくんと主人、消防博物館を楽しんだり、その後は電車に乗って少し遠くのまちへ行ってみようと、計画していたのだ。

けれど主人にはどうしても片付けなければならない仕事が突然発生してしまい、仕方なく休日出勤する、というわけだ。

だからキューリくんが怒って膨れないように、優しさからの配慮であった。

「わかったよ!」

そういうとキューリくんはさっさと女子医大内にあるレストランへ向かっていった。

主人も私もその後ろ姿に安心し、そうして一旦解散となる。

レストランにて、キューリくんはホットケーキ私はサンドイッチという軽食を取りながら、自分の心が段々不安定になっていくのを感じた。

実はこの計画、ここ数日寝不足の私が1人でぐっすり眠れるようにと主人がわざわざ有休を使い、キューリくんの相手を買って出てくれたことなのであった。

有難い、非常に有難いことなのであった。

それなのに私ときたら、急に何故かとても1人が不安になり、楽しみにしているキューリくん相手に「お母さん、キューリくんたちが行っちゃったら寂しいな」などと言ってしまう。

するとキューリくん、「じゃあやめるよ」とあっさり言ってくれた。

本当に?あんなに楽しみにしていたのに?「うん、平気。野球のグローブ買ってくれるなら大丈夫」という交換条件ではあったのだが。

ところがその後、キューリくんは何度も何度も「絶対に行かない方がいい」を繰り返す。「お家にみんなで居た方がいいよ」を繰り返す。

それはレストラン内でばかりか、電車の中でも繰り返しキューリくんは説いてくるのだ。

そこまで言ってくれるのならば、と私は安心してワガママを通すことができた。

主人との待ち合わせ場所に行く。

とても元気がない様子だった。のどが痛いという自覚症状もあるらしい。

我々3人は家路を急ぐ。

主人は熱があるかもしれないと、体温計をわきに挟み、判定を待つ。38.7度。完全にアウトな感じだった。

「ぼくもはかる」

キューリくんも真似をして測ると、液晶画面は37.3度を表示していた。

結局主人とキューリくんは病院へ行き、喉が赤いと診断されて帰ってきた。

思えば朝の主人の発言は、もうすでに具合が悪かったのだろうし、キューリくんはそれを含めて何かを感じ取り、あんなにしつこく私に伝え続けたのではなかろうか。

『不思議な力』そう思わざるを得ない、そんな出来事であった。

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